中学受験とは?中学受験者数増加中の今だからこそ得意になりたい算数

中学受験算数

2023年の首都圏の私立・国立中学校の受験者総数(推定)は過去最多の52,600名にものぼりました。(首都圏模試センター調べ)

中学受験とは、希望する中学校に入学するために試験を受けることをいいます。中学校は義務教育であるため、受験をしなくても誰でも入学可能な中学校はたくさんありますが、私立や国立などの一定数の学校は入学試験に合格しなければ入学することができません。

なぜ、このように誰でも入学可能な中学ではなく、わざわざ中学受験をして中学校に通う人が増えているのでしょうか。

中学校の数の推移

 全国の中学校の国立・公立・私立の数の推移は以下の通りです。

文部科学省 文部科学統計要覧(令和3年版)文部科学統計要覧(令和3年版):文部科学省 (mext.go.jp)

少子化に伴い、中学校全体の数が減少しておりますが、唯一増え続けているのが私立中学になります。また、公立の学校は誰でも入学可能だと思われがちですが、公立にも中高一貫校があり、公立の中高一貫校では入学者選抜が行われます。しかしその選抜方法は、私立や国立のような科目試験による選抜ではなく、「適性検査」や「作文」などであるため、一般的にいう中学受験とは区別されます。

少子化は進んでおりますが、中学受験者数は増加傾向にあるため、私立中学の数も増えているようです。なぜ、受験の不要な公立の中学ではなく、中学受験をしてでも、私立や国立の中学に通いたい、もしくは通わせたいのでしょうか。

中学受験をする理由

中学受験をする理由としてはどんなものが考えられるでしょう。

以下のサイトを参考にし、私自身の意見を交えながら解説していきます。

保護者500人に聞いた子どもに中学受験を受験させた理由とさせなかった理由|@DIME アットダイム

①教育内容や環境の良さ

やはり、教育内容や環境の良さに惹かれるご家庭は多いでしょう。公立であれば、中学は義務教育であるため授業料は無料ですが、私立ともなると年間の学費が数百万かかることも珍しくありません。

それほど多額の学費を出しているわけですから、校舎の綺麗さや、教育内容の良さを求めるのは当然と言えるでしょう。

やはり自分の子どもには良い環境で良い教育を受けさせたいというのが親心なのでしょう。

学費が安い私立中学校ランキング[初年度納入金]|特集 | 首都圏 | 中学受験情報の「スタディ」 (study1.jp)

②高校受験をしなくて済むから

そして高校受験をしなくて済むということも理由として挙げられます。

私自身は中学から大学まで付属でしたので、大学受験もしなくて済みました。

なぜ、受験は小学生のうちにした方が良いと考えるのかというと、やはり中学高校の勉強内容は小学校で習う勉強よりもそもそも難易度が高いからです。

難易度の違いは科目名や科目数にも表れております。

中学受験では算数という科目名ですが、高校受験以降では数学となります。また、中学受験の受験科目は主に算国理社の4科目ですが、高校受験では英語が加わります。さらに大学受験となると、数学が数学ⅠAとⅡBに分かれたりと、科目数が圧倒的に増えます。

このように、受験の科目数が少なく難易度が低いうちに受験させておきたいと考えるご家庭が多いようです。

中学受験は簡単?

中学受験を志望する理由から、中学受験は楽で簡単なのではないか、と思う方がいらっしゃるかもしれません。

答えは「否」です。

確かに科目数は少ないですが、中学受験は親の負担が高校受験や大学受験と比べて大きいです。

それは学費の面でもそうですし、勉強をさせるという大変さもあります。

中学生や高校生ともなると、勉強をするかしないかは子ども自身の判断によるところが大きいですが、小学生の場合、なかなか一人で勉強するのは大変です。

そのため塾の宿題などは親がサポートしているご家庭が多くあるように感じます。

また、中学受験の勉強内容も実はかなり難しいです。

こんな内容を小学生が解いているの?と驚かれる方も少なくありません。

というよりも、親も解けないような問題ばかり出てきます。

高校受験や大学受験の試験内容は、基本的には学校で習った範囲から出題されますが、中学受験は小学校で習う範囲とは大きく異なる内容が出題されます

そのため、小学校の勉強だけでは中学受験をするのは難しいです。

中学受験の算数

中学受験の試験内容は、小学校で習うものとは大きく異なると先ほど述べましたが、特にその傾向が強いのが算数です。

例えば、つるかめ算なんかが有名ですよね。

これは小学校では習わないですし、高校大学で習うこともありません。

そのため、中学受験を経験していない方は、一生知らないままの算数の単元がある、ということです。

これ以外にも、仕事算や旅人算、時計算、流水算などがあります。

身近な内容なようで、知らなくても人生で困ることはないような内容ばかりです。

しかし、解いてみるととても面白い問題がたくさんあります。

私は、このような中学受験の独特な算数の問題がとても好きです。

志望者数が増えてますます厳しくなるであろう、中学受験においても、算数が得意になれれば強みになること間違いなしです。

また、中学受験を経験したことのない大人でも、ぜひ中学受験算数の面白さにハマってみてほしいな、と思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました